大田区の東馬込しば整形外科リハビリテーション科

我が国の骨粗鬆症罹患者は1000万人以上とも言われています。骨粗鬆症は女性に多く、更年期を過ぎると急速にその罹患率が増え、50歳以上の女性の約25%に骨粗鬆症があります。骨粗鬆症を背景として脊椎骨折が一度おこると、他の椎骨が骨折する確率は5倍に増加し、脊椎椎体骨折が起きた人の5年後の累積死亡率は約70％に達するというデータがあります。これまで、骨粗鬆症の予防や治療は、高血圧症や高脂質血症に対する治療に比べてそれほど重要視されてきませんでした。しかし運動器の健康が見直された現在、運動器のまさに屋台骨である骨の健康は、最初に注目すべき問題でしょう。

全身用DXA

40歳ごろまでに蓄えられた骨量を減らさないように努力が必要です。食事、生活習慣、運動、日光浴が骨粗鬆症予防の大きな柱となります。若い方でも自らの基準となる骨密度を知っておくことは重要です。2012年に改定された原発性骨粗鬆症の診断基準によると、「骨密度測定部位は原則として腰椎または大腿骨近位部とする」とされ、腰椎と股関節を測定できる全身用のDXAでの検査が推奨されています。当院でも全身用DXAを導入していますのでご利用ください。

脊椎椎体骨折